β2ミクログロブリン吸着療法とは
透析アミロイド症に対する治療法です。
透析の血液回路内にβ2ミクログロブリン吸着カラムを組み込むことにより、透析アミロイド症の原因物質となるβ2ミクログロブリンを吸着除去します。
透析アミロイド症について
透析アミロイド症は長期間透析療法を受けている患者様に起こる主な合併症の一つです。
透析療法では、β2ミクログロブリン(腎臓から尿中に排泄される蛋白質)という物質を十分に除去することができません。
そのため、これが血液中に蓄積されて骨や関節など全身に沈着していき、アミロイドという物質になって様々な症状を引き起こします。
このように、β2ミクログロブリンが沈着することで生じる骨・関節障害を総称して透析アミロイド症といいます。
初期の症状としては手指の痛みやしびれ、親指の動きに支障を来すなどが現れます(手根管症候群)。
β2ミクログロブリン吸着療法の適応
透析療法に併用して行います。
詳しい適応条件についてはご相談下さい。